無気力脱出日記

ギターと読書が趣味

NieR:Automataほど外国語の勉強が捗るゲームは珍しい

Nier:Automataが発売4周年だそうです。おめでとうございます。

 また、Nierシリーズ初のソシャゲであるReincarnationもリリースされ、レプリカントもまもなくリメイク版が発売されます。ニーアシリーズのファンには嬉しいニュースがここのところ重なっています。

 

というわけで、今回のテーマはみんな大好きニーアオートマタ。

2017年の発売から4年経っても根強いファンがいるゲームですが、このゲームはとにかくファンの裾野が広いのが一つの特色だと思います。

ストーリーやゲーム性、極端な難易度選択など、このゲームの魅力は数多いですが、実はこのゲーム、日本盤の対応言語が全PS4ゲーム屈指の多さなのをご存知でしょうか?

具体的には日本語英語の他にフランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語が選択できるんですよね。僕が知る限り、国内盤でここまでいろんな言語を選べるゲームは見たことがありません。

今回は、英語の勉強が趣味の一つである管理人が、日本語版、英語版両方を何周もした経験を基に、ニーアの”言語オタク向けの”楽しみ方を語り尽くしてみようと思います。

 

 

ゲームで英語を学ぶという体験

まずそもそも、ゲームで英語を学ぶのは、洋画やYouTubeでリスニングを鍛えるのとはまた違った体験ができます。

洋画やその他映像コンテンツは、100%受け身です。参加型のコンテンツではないので、飽きやすい。普及率は高めですが、挫折率も高めの方法だと思います。

しかしゲームの場合、言語がなんであれ敵は襲ってきますから、英語を聞きつつコントローラーを操作しないといけません。

やってみるとこれが非常に効果的で、まず体を使うので記憶に残りやすい。そして、英語を聞きながら体を動かすマルチタスクの練習になるので、スピーキングの時に緊張しずらくなる、というメリットもあると感じます。

それに、何周もやり込めるという特徴がゲームにはあります。

物語は一度オチがわかってしまうと2回見ようとは思わないことが多いです。が、ゲームは本当に好きな作品なら何周もできてしまうし、ボスを選べたりと融通も効きます。

この何周もできる、という要素が圧倒的に有利なんですよね。2〜3周もすれば大体のセリフって覚えてますよね?つまり、わざわざ和訳を見なくても「このセリフ英語だとこう言うのか!」と言う発見がしやすいんですよね。

要は、ゲームは映画に比べて圧倒的に融通が効く参加型コンテンツ、というわけです。

ニーアオートマタが外国語の勉強に向いている、これだけの理由

特にニーアオートマタは、ゲームシステムが外国語を勉強するのにかなり向いていると思います。私が個人的にそう思う理由を、以下にその理由を列挙してみます。

字幕8割音声2割

まず、ニーアシリーズはフル音声ではなく、ストーリーの8割がたは字幕形式のゲームです。

なので他のゲームのように、セリフ字幕が音声とともにどんどん流れてしまい、わからない単語を調べる暇がない、ということがありません。なので、気になったセリフをじっくり読解する時間があります。

それでいて、要所要所に音声でのセリフが入るので、リスニングの練習もできます。この塩梅が実にちょうど良い。

リスニングの勉強をしているとよく「喋ってる単語はわかるけど意味を追えない」という事態になる方は多いと思います。ニーアはリーディングの読解練習とリスニングをバランス良く両方鍛えられるので、英語字幕英語音声を最初に試すには非常に向いたコンテンツだと思います。もちろん音声か字幕だけ英語、みたいな使い方もおすすめです。

難易度選択が可能

キャラを操作しながら英語の勉強をする場合、ゲームの難易度は勉強の効率に結構大きく関わります。

というのも、英語のリーディング&リスニング自体が高難易度なので、ゲーム自体の難易度が高いと英語そっちのけでゲームに没頭してしまうからです。

その点、ニーアオートマタは難易度選択がかなり幅があり、イージーモードだと回避を自動でやってくれるため、アクションゲームが苦手な人でも問題なく楽しめます。

ノーマルでもそこまで難しいゲームではありませんが、英語に集中したいならイージーを選択するのもありかもしれません。

邦ゲーなのでセリフが日本人の感覚に合う

これは洋ゲーや洋画に馴染みのある人ならわかると思うんですが、スラングが多すぎて何を言ってるかわからなかったり、そもそもセリフの選び方が現地の文化を反映していて、キャラクターの意図がわからなかったりすることがよくあります。

邦ゲーならその心配がありません。文章こそ英語ですが、文章の流れや発想が日本人のものなので、英米文化の中での英語よりは読みやすいと感じることが多いです。

ニーアオートマタの場合、結構文章量が多く、詩的な表現や工業用語(鉄鉱とか)がよく出てくるので、最初は見慣れない単語も多いかもしれません。が、文法が複雑な文章はあまり出てこないので、慣れてしまえば、複雑な内容のセリフ以外は大体読めるようになると思います。

対応言語の多さ

ここまで英語でのプレイを前提に書いてきましたが、このゲーム、前述の通り字幕の対応言語が多いんですよね。音声は日本語と英語のみですが、第二外国語をリスニングまで同時にやりたい、という猛者は多分、その国で販売されてるバージョンを輸入したりしてると思います。

英語で聞いた内容と字幕の第二外国語を照らし合わせながらゲームを進めていくのは、とてもいい訓練になります。第二外国語だけでなく、英語の勉強にもなります。

あとは、字幕メインというゲームシステムは第二外国語だとよりありがたみを強く感じます。レベルにもよりますが、気になる単語を調べる時間があるのは圧倒的な強みですし、対応言語を気軽にゲーム内で変更できるので、惰性で全然知らない言語の字幕にして、雰囲気だけでも掴んでみるのも結構おすすめな使い方です。

興味深い要素

語学の勉強からは脱線しますが、言語オタク的にちょっと面白い要素としてサントラの言語がオリジナル言語だという点です。

blog.ja.playstation.com

ニーアシリーズサントラ担当歌手のエミ・エヴァンス女史が自ら考えた言語とのことで、BGMは言っている言葉の意味がわかってしまうとBGMではなくなってしまう、というヨコオ氏の判断だそうです。

このオリジナル言語、単語にそれぞれ意味が割り振られているわけではなく、むしろ意味を空白にしておくことで、よりBGMとしての純粋さを高めることを目指したようです。この謎めいた、しかし美しい雰囲気の音楽は、このゲームのSF感を高めるのにかなり貢献しています。

歌詞に意味が割り振られていないので、解読班はネットを探しても見つかりませんでしたが、発音に関しては結構盛り上がってたみたいですね。フランス語っぽく聞こえるという意見が多かったようです。

皆さんは、ニーアシリーズのオリジナル言語、何語に聞こえますか?

デメリットはない。でも個人的には…

正直、他のゲームと比べてニーアが(英語学習面で)劣る点と言われても、セリフが洋ゲーっぽくない、くらいしか私には思いつきません。

こなれた表現は他のゲームほど出てこず、堅めの表現が多いので、受験勉強や資格試験対策にはむしろ向いていると思います。

ただ、多言語対応について言うなら、チャイ語とハングル、ロシア語には対応して欲しかったかなぁとは思いますね。特にロシア語

このゲームの世界観、絶対キリル文字に合うと思うんですよね。まず白髪&古典的洋服っていうキャラデザがロシアっぽい。そしてコンクリートの建造物が多くてモノクローム気味な画面配色とかめちゃくちゃロシア(というよりソ連?)。雪とか降る演出があったら抜群に合いそうなゲームだと個人的には思います。(確かロシアでのセールス好調だった気がします。)

日本刀を持ってるアンドロイドが降りしきる雪の中…という演出があったら最高だと思いませんか?この場合ロシアというより日本の時代劇みたいですけど。それはそれでエモいかと。

ロシア語版、手に入るなら買ってみようかな…

まとめ

英語学習者で、洋画&洋ゲーが最高!って人ほど、NierのようなJRPGはあまりプレイしたがらないものです。

確かにNierはJRPGの名作ですが、ラブコメ、エロ要素は他の邦ゲーほど強くないですし(そもそも登場人物がアンドロイドなので)、どちらかというとシリアスな戦争モノ、という側面が強いゲームのように思います。洋ゲー好きな人は結構、この辺のテーマが刺さるかもしれません。

ここまで散々外国語でのプレイを推奨してきましたが、ゲーム単体で名作なので、最初2周くらいは日本語版でやってもいいかもしれません。印象的なセリフが多いので覚えやすいです。

 

そんなわけで、言語オタクの皆様、もしくは英語の勉強を本格的に始めてみたい皆様におかれましては、Nier:Automata、是非プレイしてみてください。PC版も出てます。

それでは。